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私が剣道を始めた頃は、剣道の防具を洗濯する・・・
などというのは、夢のまた夢でした。
が、今は洗える時代なのです!
ということで、早速洗濯してみました。
およそ二十年間、一度も洗濯などされたことのない私の防具。
胴は竹胴なのでやめておくとして、それ以外の面・小手・垂を洗うことにします。
果たしてどうなるのでしょうか。
まずは浴槽にお湯(40℃)を汲みます。
深さは自分が入ってひざくらいの高さまで。
これに「スーパーバイオ」という洗剤を投入し、よく混ぜ合わせます。
スーパーバイオ
これに防具一式を漬け込み、約三時間待つだけです。
待ち時間の間に温度が下がってしまって洗剤の効果が弱まってしまってもイヤなので、保温状態にしておきました。
家内からは風呂釜に汚水が入るからやめてくれ!と言われましたが・・・
「わかったわかった」
と、ここは生返事で切り抜けます。(笑)
さて、ただ待つこと三時間。
その結果・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
二十年分のエキス、出ました。(;^_^A
魔女が大釜の中で煮込んでいる、とかげの干物とか生きたままのカエルとかコウモリのミイラとか・・・
そういうのを混ぜて作っている、世にも恐ろしい毒薬みたいな漬け込み液になっていました。
多分これにリンゴを漬ければ、白雪姫が死んじゃいます。(^^;;;
このまま放置するわけにもいかないので、まずは浴室の中でシャワーで軽くすすぎました。
そうそう、ちなみにこの漬け込み液、見た目は限りなく毒薬ですが、エゲツない匂いはしません。
ですので作業時、ガスマスクは用意しなくても大丈夫です。(゚o゜)\(-_-)
シャワーで毒薬色の液体が出てこなくなるまで防具をすすいだら、今度は洗濯機で脱水をします。
私のうちの洗濯機は一層式の全自動で大型(7kg)なので、いっぺんに脱水することにします。
まずドラムの内側を沿うように垂を入れ、中心部分に使い古しのバスタオルでグルグル巻きにした面を突っ込み、垂で保護し切れていないステンレスのドラム部分に小手を立てて入れてみました。
あら、ぴったり。(@_@)
我が家の洗濯機は、私の防具にジャストサイズです。
この時の写真も撮っておけば良かった、と、後で軽く後悔。(-"-;)
脱水はおよそ3分間×3回。
とてつもなくガコガコうるさく、いつ壊れてもおかしくなりそうな音が鳴り響きますが、気にせず脱水しましょう。
ちなみにこれを読んで実践し、洗濯機が壊れても責任持てませんのでご了承下さい。
<(_ _)>
予想以上にきちんと脱水も出来ており、脱水後水が垂れてくるようなこともなかったので、日陰干しではなく室内干しにしました。
面は鴨居にS字フックをかけ、面金を引っ掛けるように干してみました。
垂は鴨居にS字フックをかけ、そこに引っ掛けて干してみました。
小手は最初、洗濯レールで写真のように干してみたのですが、小手頭を上に干したほうが良い、とご指摘をいただきましたのでアレコレ考え、最終的に使用したのは・・・
うちのスリッパ立てがちょうど良い高さだったので、これに小手を立てて干しました。
ちなみに保湿用クリーム(ニベアのようなもの)を、手の内の革の内側と外側に薄く塗りました。
たくさん塗り過ぎてしまうとカビてしまい、塗らないと手の内の革から油分が飛んでパリパリになってしまいます。
私の場合は一日乾燥させた際に触ってみたら、クリームの塗りが足らなかったみたいでパリパリになってしまっていたため、翌日もう一度クリームを塗り足しました。
とまぁ、このようにして人生初の剣道の防具を洗濯する、というミッションをクリアしたのですが・・・
これ、いいです!(*^^*)
洗濯前と比べると、素材全てが柔らかくフワッとしています。
面布団や小手頭などは段違い。
こんなに私の防具って使いやすかったっけ???
と思えるほど、使い心地がまるで別物に生まれ変わってくれました!
かといって、あまり洗濯しすぎも良くないと思うので、今後は年に一度くらいのペースで、必ず洗濯しようっと♪ d(⌒o⌒)b♪
二刀流の稽古をするためには、まず竹刀の小太刀を用意する必要があります。
しかしこれ、なかなか売っている武道具店がありません。
ここはひとつ、使い古しの壊れた竹刀で作ってしまいましょう。
竹刀の構造を知ることにもつながり、道具を自分で作成することで愛着も湧きます。
もちろんリサイクルでもありますので、一石二鳥にも三鳥にもなりますよ。
小太刀作成に必要なもの
以下のものは必ず揃えて下さい。
- 竹刀(当然ですね (^^;ゞ )
中学男子用三七竹刀くらいがちょうど良いです。 - のこぎり
- メジャー
- やすり
- はさみ
- タコ紐、もしくは刺しゅう糸
- 縫い針
小太刀作成にあると便利なもの
以下のものは普段の手入れでも使用しますし、あると作業がスムーズです。
持っていない場合には、この機会に揃えておくといいでしょう。
- 目打ち
- クランプ(100円均一のもので十分です)
- 彫刻刀(100円均一でセットで売られているもので十分です)
- かなづち(もしくは木づち)
まずは竹刀を解体するところから始めます。
ここでは解体の仕方をあえて記述しません。
色々と自分で試行錯誤し竹刀を上手に分解することで、のちの組み立てもスムーズに出来るからです。
また、竹刀がきちんと分解・組み立てられるようになれば、自分の竹刀を自分で手入れ出来るようになります。
防具屋さんにメンテナンスを頼むのも良いですが、最低限自分が使っている武具なのですから、自分でもメンテナンス出来るようになっておきましょう。
なお、二刀流小太刀の作成方法は、下記サイトのページを参考にさせていただきました。
二天一流武蔵会 [剣道二刀流の技と理論/二刀の基本事項]
剣道二刀流について基本的な知識から歴史、技術に至るまで全て網羅された素晴らしいホームページです。
是非訪問してみて下さい。
では実際に小太刀作成の手順を、竹刀は解体し終わったところから写真でご紹介いたします。
(画像をクリックすると大きな写真で表示されます。)
なお、竹刀各部の名称がわからない方は基本中の基本ですので、こちらの図で覚えておきましょう。
- 柄頭(つかがしら)から先端に向かって、一番最初にある節の部分から22cm測り印をつけ、のこぎりで切断します。
- 切り落とすとこんな感じ。
なお、切り落とした竹刀の柄頭部分はあとで使用しますので、捨てずに取っておいて下さい。 - 切り落とした柄頭はやすりで綺麗に面取りします。
これを怠ると、柄革をはめるときに苦労しますよ。 - 柄革を裏返します。
このとき完全に裏返してしまうと、あとで元に戻すのが大変です。
先端側は表向きのまま、柄頭側は裏返されている状態にしましょう。
裏返す時は、ほうきの柄など、細くて長い棒を使うと簡単ですよ。 - ここからは細かい作業です。
最初に柄頭をまとめている糸を切り、柄革をU字状から筒状にします。
次に袋状に縫い合わせている細い糸を、こちらは切らないように丁寧にほどいていきます。
(目打ちを使うと、糸を解く作業が楽になります。)
糸を解く長さは切り落とした竹刀の柄頭分です。
ほどき終えたらそれ以上糸がほつれないよう、二本の糸をきつく片結びにしてとめ、とめた部分から5-6mmほど柄頭寄り(糸を解いたほう)の柄革をハサミで切断します。 - 切断した端より3mm程度内側を始点として、さらに5mm程度内側まで柄革を切ります。
私はこの作業をするとき、2. で切り落とした竹刀を柄革に差し込み、彫刻刀の平刀をかなづちで打って切れ込みを入れています。 - 写真のような切れ込みが出来ましたか?
同じように全ての切れ込みが等間隔になるよう、周囲8ヶ所に切れ込みを作ります。 - タコ糸(もしくは刺しゅう糸)を、縫い針に通します。
通した糸の端ともう一方の端が同じ長さになるようにして、糸を二重にします。
柄革の切れ込みの表裏交互に糸を通し、二周させたところでギュッと固く結びます。
正しく糸が通っていれば、写真のように閉じた口が「四葉のクローバー」状になります。
少し引っ張ってみてふ緩みがないことを確認したら、余分な糸をハサミで切ります。 - 4. と反対の要領で、柄頭を閉じた柄革を表側に返していきます。
- 完全に表に返し終えると・・・
ほら、短い柄革の完成です! - 柄革を柄頭を切り落とした竹刀にかぶせます。
この段階で出来るだけ柄革をしっかりとかぶせておくと、このあとの作業がしやすくなります。
(竹刀の先端側はクランプで固定しておくと、さらに作業が楽になります。) - 今度は柄革の厚さも含めた柄頭側から、メジャーで61cmのところに印をつけ、のこぎりで切断します。
切断したら3. 同様、竹の周囲を面取りします。 - 剣先側は、より先が細くなるように面取りしないと、それまでの剣先よりも径が太くなっていますから、先革が入らなくなります。
(かといって削りすぎてしまうと、今度は先革がクルクル回ってしまうため、手で押し込めたくらいではなかなかかぶせられないくらいが良い塩梅です。) - 先ゴムを小太刀の剣先部に差し込み、先革をかぶせて地面に押しつけます。
先革がきちんと剣先にかぶさったら弦を柄革側に引き、柄革からもっとも近い一番太い節から5cm程度のところで折り返します。
折り返した先5cm程度のところに弦で輪を作り、折り返した先端を通して固く結びます。
(小物を使用するときは、柄革からもっとも近い一番太い節から10cm程度のところに小物を備えつけます。) - 弦を普通の竹刀同様結びつけ、余分な弦はハサミで切り落とします。
- あとは中結を結べば出来上がりです。
柄側から剣先側に、三回巻きつけます。
巻きつけた中結の内側を通るように弦の下を通した中結の先端を引っ張ります。 - 同じように柄側の弦下を通した中結先端を、輪になっている中結の内側を通るように引きます。
最後に剣先側でもう一度中結を結び、長い分の中結をハサミで切り落とします。
どうでしょうか?
意外と簡単に作れたと思いませんか???
これであなたも二刀流の稽古が出来ますね。
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HN: | まるち● |
HP: | 蕨市南剣道クラブ |
性別: | 男性 |
職業: | システムインテグレーター |
自己紹介: | |
小学校二年生より剣道をはじめ、高校時代まで約10年間修練に勤しむ。
その後一時剣の道から遠のくも、自分の子供たちが剣道を始めたことをきっかけに、再度剣士として修行を積むことに。 小学三年生より約四年間、かつて某テレビ局で殺陣の指導をされていた恩師ご指導のもと、神免派二刀をご教授いただく。 現在はIT関連企業に従事し、主にソフトウェアの検証・評価・導入支援を担当。 |