忍者ブログ
日々の稽古、私の剣道に対する考えなどを綴ります。

[1]  [2]  [3]  [4]  [5]  [6]  [7
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

今日は川口にある栄光武道具さんへ、竹刀を買いに出掛けました。


私がここ最近気に入って使用している竹刀は、栄光武道具さんで扱っている「流水」という銘の竹刀。
桂竹を削り出して作られた、竹の身が厚く、柄が小判型となっている竹刀です。


もともとは二刀を被る時に大刀が手の内で回ってしまいやすいため、気がついたら弦が下を向いていた・・・なんてことを避けるために使い始めたのがこの竹刀。
小判型の柄なら柄が回ったかがわかりやすい、と思い使い始めたのですが、これが思っていた以上に使いやすい!
特に返し技、擦り上げ技の時に手の甲、手の内の持って行き方が体感出来るため、手首の使い方があまり上手くない人にとっては、まさに「もってこい!」の竹刀だと思います。


流水に慣れてしまってからというもの、今では他の竹刀が使いづらいこと。(苦笑)
最近は竹刀袋の肥やしと化してしまっています。(;^_^A


ただこの竹刀、重心の位置が通常の竹刀よりもバラついているため、私は実物を手にしてから購入するようにしています。


値段も手頃で扱いやすく、柄が小判型のため手の内を締めやすいこの竹刀は、三六からラインナップされているため、小学生など手の内が決まらない子供にも良い竹刀だと思うのですが、通常の稽古で使う竹刀にするにはちょっと高い・・・というのが難点かなぁ。


仕組2千円台で出してくれれば、自分の子供にも使わせるんだけど。。。(^^;;;


というわけで、我が家の子供たちが使用しているのは廉価版の竹刀です。(苦笑)
ただ、正しい手の内は身に付けて欲しいので、柄を小判型に削ってから仕組んでいますけど(^_-)ねっ♪

拍手[0回]

PR

剣道で「面」と言えば、頭を守る剣道具、もしくは頭頂部を打突する技のことを指します。
打突時には大きな声で


「メェーーーンッ!」


と打ち込むため、剣道をされたことがない方でも「面」がどこかわかっている人が多いのではないでしょうか。


さて、この「面」という名称、防具に付けられたのが先なのでしょうか?
それとも技に付けられたのが先なのでしょうか?
というよりも、そもそも頭部を守る、もしくは頭部を打突する技なのに、何故「面」という名称になったのでしょうか?


・・・こんなどうでもいいようなことが、つい先日寝ようとしたときに急に気になりだし、寝られなくなってしまった・・・というのは余録です。(笑)


剣道が江戸時代に刀を扱うための術として修練されていた「剣術」に端を発しているのはご存知の通りです。
もっと以前から剣術自体は存在していましたが、竹を四つ割りにして組み上げた「竹刀」が江戸時代初頭に作成され、これを機に爆発的に広まりました。


当然「剣」を扱うための「術」なのですから、竹刀はあくまで練習用、本番(?)では刀を扱うというのは想像に難くないでしょう。


で、その当時の刀は、というと・・・
これも今回調べて初めて知ったのですが、江戸時代の刀は「太刀(たち)」ではなく「打刀(うちがたな)」というのだそうです。

[ 打刀(うちがたな) ]

全長: 70-90cm(柄の長さを含む)
重さ:700-1,400g前後(作成時期や地域による)
長さ(刃長:露出刃部のみ):
室町時代平均2尺3寸5分程度、太閤刀狩以後擦り上げ(磨上げ)られ2尺3寸3分以下、江戸時代武断政治には士分(武士階級)及び剣術修行者2尺3寸以下・文治政治以降2尺2寸8分以下、それ以外の階級が許可を得て帯刀する場合(逮捕吏、神職及び祭祀職・神人・祭祀時の扮装役、虚無僧、大関以上の力士、芸能・大道芸興行者、公家貴族衆、槍持ちなど武家奉公人、その他特別身分帯刀許可など)2尺2寸3分迄が大刀の定寸と武力規制のため制定。
その他庶民であっても届け出があれば旅人は長さ同程度以下の身の細い脇差の携行を護身用に許可された。
また、上記の職務・催事の際ではその他にも刃挽きされ刃の付いていない刀や模擬刀、鉄刀(≒兜割り)と呼ばれる打刀を模した捕具等を差すことが許可された。

Wikipedia より抜粋

これが当時使われていた刀だそうです。
もっとも例外として極端に長かったり、逆に短かったりする刀もあったようですが・・・


例外はともかく、この中で非常に気になるのがその長さ
一寸は約3.03cmですから、江戸時代の刀は
3.03(cm)×23(寸)=69.69(cm)
なんと70cmにも満たない長さしかありません。


我々現代の大人が使用する竹刀は三九ですが、当時の大人の男性で155~158cm程度。
現代なら中学二年生男子の平均身長にも届かない、ということになります。


参照:平均身長(中学・高校生編)


彼らの使用する竹刀は三七ですから
3.03(cm)×37(寸)=112.11(cm)
全日本剣道連盟 剣道試合・審判規則第3条、細則2条で規定されている中学生一刀の竹刀の長さ規定 114cm以内 と合致します。


さて、ここでちょっと剣道の「面」に話を移しましょう。


「面」が技として一本となるためには、竹刀の物打ちの範囲内で打突出来ていなければなりません。
物打ちとは竹刀の切先から中結までの部位。
中結は切先から竹刀全長の約1/4に結うとされています。


竹刀の長さが114cmなのですから、切先からおよそ30cmくらい手元が中結の場所、となります。


中結までが30cmならば、柄頭から中結までは約82cm。
打刀が約70cmなのですから、その差は12cmほど。
中結が額に当たるように面を打ち込むということは・・・
そう、ちょうど打刀であれば眉間を切先で切りつけるくらいであることがわかります。


つまり「面」を打つという行為は、竹刀だからこそ頭頂部を打突することになりますが、本来の刀を持った戦いのなかでは、同じように切りつけることで眉間、つまり本当に「面」を切ることになるのです。



・・・と、もっともらしく書いてみましたが、実はこれ、全て私の勝手な想像です。(^^;;;
これが本当に正解かどうかは定かでありませんが、一応理屈は通るようになった・・・と思うのは、私だけでしょうか? (;^_^A

拍手[0回]

先日から、妙に鼻の奥がピリピリとするな・・・と思っていたら、完全に風邪をひいてしまいました。
咳が止まらず、鼻も詰まり気味です。
おかげで昨日の稽古も出られず仕舞い。。。(-"-;)


空気が冷たく乾燥し、あまりうれしくない恩恵を受けてしまったわけです。


もっとも、昨日、今日は日中ホントに暖かく、昨日などは半袖でも過ごせるおかしな陽気でしたが・・・


そんな話はさておき、自宅の庭に春の兆しがお目見えしました。
雪割草です。









鑑賞用の花とは違って派手なきらびやかさはありませんが、可憐で微笑ましい花姿です。


他にもこの時期見られる花として、我が家の庭では水仙が咲いています。





水仙はメジャーな花ではありますが、寒いうちから花をつける、野の花としては珍しい部類の花です。
他にもツバキが蕾を膨らませ、あと数日から数週間で花を愛でることが出来そうです。


寒くても背筋をピンと伸ばし、前を向いて花を咲かせる水仙と、暖かくなってきたことを自分で感じ取り、朝夕の急激な温度変化にも負けない雪割草。
たくましくも美しいその姿に、何だかちょっと元気を分けてもらった気がしました。


私も風邪なんかに負けていられないぞ!e(^。^)g_ファイト!!

拍手[0回]

最後に知っておきたい中心は「技」です。
技の中心、といってもピンとこないかもしれませんが、時間軸に置いてみるとわかりやすいと思います。


技は

  1. ここだ!という瞬間
  2. 動作開始
  3. 打突
  4. 残心
と、大きく4つの段階を経て繰り出されます。


まず1-2の中心を抑えてこちらが打突出来れば「出鼻技」となります。
次に2-3の中心を捉えてこちらが打突出来れば「抜き技」「返し技」「擦り上げ技」のいずれか。
最後の中心3-4(もちろん3を防いでの話ですが)を狙えば「追い打ち技」となります。


ちなみに2-3の中心で動作を開始し、相手より先に打突を決めることが出鼻技だと勘違いしている人がいますが、これは間違いです。
さらに先日記載した「気の中心」で紹介した

  1. 「平常心 ⇒ 攻め」の中心
  2. 「平常心 ⇒ 守り」の中心
も出鼻技となりますから、出鼻技の正確な定義は
相手が攻め、あるいは守りの気持ちに転じる瞬間 ⇒ 技を繰り出す、もしくは防御の動作を開始するまで
の間にこちらが打突を行うこと、ということになります。


「気の中心」、および「技の中心」は、剣道において最も打突の好機とされる瞬間です。
稽古では絶えずこれらの中心を自分が取る、ということを念頭において行うと、より上達も早くなることでしょう。


また、どちらの中心も相手にとってはこちらを攻めるチャンスとなります。
「体の中心」「気の中心」「技の中心」とも自らが抑えることが出来ればこちらの優位となりますが、いずれかだけでも相手に取られてしまうと、今度は相手の有利となってしまうことも忘れないようにしてください。

拍手[0回]

先日に引き続き、今日取り上げる中心は「気」です。


剣道で「気」は二種類あります。
ひとつは自分の気、もうひとつはもちろん相手の気です。


では、それぞれの「気」の中心とはどういうことなのでしょうか。
まずは自分の気の中心について考えて見ましょう。


剣道で相手と相対したときには、「攻めの気」「守りの気」があります。
どちらも特に説明の必要はないでしょう。


さて、ここでひとつ勘違いしないでいただきたいのですが、「守りの気」とは「防御の気」ではない、ということです。


剣道には「専守」という考えはありません。
あるのは「受け返す」という意味の守りであり、攻めと表裏一体となったものです。
返し技や抜き技をイメージしていただければ、意味をわかっていただけると思います。


さて、ではこの二つの自分の気の中心とは・・・
もうおわかりですよね。
両者の中間、つまり打ち気に逸らず、かといって待ちに廻らない、臨機応変に対応出来る精神状態のことを指します。
言葉で表すのは簡単ですが、実際にその状態を保つのはものすごく難しいことです。
絶えず平常心、これを肝に銘じて稽古に励むと、自然と身に付く・・・
のだそうです。(^^;ゞ
↑自分が出来ていないので、断言出来ません。(苦笑)


次に相手の気の中心も考えてみましょう。


相手の気は自分の気同様、「攻めの気」と「守りの気」、そして中心である「平常心」があります。
それぞれの関係は
攻め⇔平常心⇔守り
となり、こちらと対峙する時間の流れの中で、刻一刻と変化しています。


相手の気の移り変わり方としては

  1. 「平常心 ⇒ 攻め」の中心
  2. 「平常心 ⇒ 守り」の中心
  3. 「攻め ⇒ 平常心」の中心
  4. 「守り ⇒ 平常心」の中心
と、4つの移り変わりがあり、それだけ中心が存在することになります。


バラバラに言葉だけで理解しようとするとややこしいですが、それぞれを技に置き換えるとわかりやすくなります。
1の「平常心 ⇒ 攻め」の中心ですが、この中心を取ること=出ばな技を決めることが出来ます。
2の「平常心 ⇒ 守り」の中心も同様ですね。
3の「攻め ⇒ 平常心」の中心を突けば返し技となりますし、4の「守り ⇒ 平常心」の中心を攻めれば追い打ちとなります。


こうしてみると、相手の気の中心というのは、こちらの攻めの好機であることがおわかりいただけることでしょう。


普段の稽古の中で
「よし、打とう!」
と思った瞬間に相手に打ち込まれ、まるで対応出来なかった・・・
なんてこと、ありますよね?
これは1に該当する例ですが、他の3つも思い当たる節があるのではないでしょうか?


これら「気の中心」を意識して普段から稽古しているのといないのとでは、上達の度合に大きな差が出てきます。
最初はわからなくても、段々と相手の気についてはわかるようになってくるはずです。


これを機に、ただがむしゃらに稽古するだけでなく、自分の得手・不得手=自分が気の中心を見抜けている・見抜けていない、を考えながら普段の稽古をしてみて下さい。
絶対に無駄にならないはずですよ。

拍手[0回]

カレンダー
<<02 2024/03 04>>
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
プロフィール
HN: まるち●
HP: 蕨市南剣道クラブ
性別: 男性
職業: システムインテグレーター
自己紹介:
小学校二年生より剣道をはじめ、高校時代まで約10年間修練に勤しむ。
その後一時剣の道から遠のくも、自分の子供たちが剣道を始めたことをきっかけに、再度剣士として修行を積むことに。
小学三年生より約四年間、かつて某テレビ局で殺陣の指導をされていた恩師ご指導のもと、神免派二刀をご教授いただく。
現在はIT関連企業に従事し、主にソフトウェアの検証・評価・導入支援を担当。
ブログ内検索
最新コメント
[11/03 まるち●]
[11/03 さゆみ]
[05/17 まるち●]
[05/17 ゲスト]
[08/06 まるち●]
最新トラックバック
バーコード

Copyright © 剣道BLOG All Rights Reserved.
忍者ブログ [PR]